THE TREE OF LIFE ~生命の木~

世界日記 (番外編)

   
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人生初の砂漠での一夜、恐ろしいくらいの寒さに身を震わせていた僕は、一晩中寝る事が出来なかった。
深夜三時頃だったろうか、寝袋と三枚の毛布に包まりながら必死で寒さに耐えていた僕の耳に、僅かな囁き声が届いたのは。
無音の世界の中にいながら、明らかに人為的な音声が微かに響いてきた。
僕は全神経を集中させる事で、何とかそれを解読する事に成功した。
その結果、肉声はデザート・タイガーアザム」の口から発せられていたもので、それは小学生レベルの英文によって構成されている事が分かった。
I love you」・・・。
当然そのセリフは若い韓国人女性に向けられた言葉で、アザムは何とか彼女を別のテントに誘い出そうとしているようだった。
こんな事を言っては何だが、その女性は特に美人という訳ではなかったのだが・・・。
しかし今回のツアー参加者の中には女性は二人しかおらず、その内の一人は僕の横でイビキをかいていたお母さんだった以上、宗教の戒律によって同族内での性交を抑えられているアザムは、何とかその若い韓国人女性を口説き落としたかったのだろう。
彼は必死だった。
結局失敗に終わったものの、彼のその必死に食い下がる姿勢はまさに「砂漠の虎」そのものだった。
性欲を満たすためにあそこまで努力するデザート・タイガー、その姿に僕は感動せずにはいられなかった。

翌朝、車で移動中に、アザムは数枚の名刺を僕に手渡しこう言った。
日本人の女の子に渡してくれ!」と。
昨夜はうまくいったのかと僕が尋ねると、彼は少し恥ずかしそうに呟いた。
「韓国人は難しいねー。日本人の方がイージーだよー。だからヨロシク!」
砂漠の虎」は、夜になると「砂漠の狼」へとその姿を変えるようだ・・・。

アザム
↑真ん中にいるのが砂漠の虎アザム
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